灰になった後に〜考察と感想〜
「Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2021 HOME」
このめちゃくちゃに愛が詰まったツアータイトルを引っ提げた、夢のようなライブを終えて早くも2週間が過ぎましたね。
全員に今!?と突っ込まれそうですけど、ちゃんと「TOUR」が入っているのに気付いて泣いてます。(泣いてません)
ソロライブパフォーマンス動画の毎日投稿、ソロMV公開、キスどき生特番、HOMEコン、フルMV公開・・・さらに、今度はベストアルバムの楽曲投票に追われた我々。
ファン歴たったの3ヶ月ですが、キスマイの応援してると毎日楽しい!!!
さて、今回は私含め全北山担が灰になった「灰になる前に」を観て、考えたことを記録します。
全て私の好き勝手に考えたストーリーなので、ふーんこんな考えもあるんだーみたいな、軽〜い感じで読んでもらえたら嬉しいです。
そして皆さんの考察も教えて欲しい!
もっと考察ブログが増えることを切実に願っています!
ちょっとした出来事を、何十倍にも膨らませて喜ぶのがオタクの生業みたいなとこあるから・・・そうでしょ??
4つのキーワード
まず、考察していく上で超重要なキーワードの発表です!
- ネズミ
- find
- beat
- LOVE
1つ目は、配信前のキスどき生特番での「世界的に有名なネズミが隠れている」という発言から。
マウスアングルが特徴的なこともあり、このMVにおいてネズミはかなり大切なキーワードに浮上しましたね。
隠れていたのは、バンクシーが東京に描いたとされる、「傘をさしたネズミ」。
(最初●ッキーの方かと思ってた、なんかごめん)
ググってみると、バンクシーの作品においてネズミは有名なモチーフのひとつとのこと。
彼は「もし君が、誰からも愛されず、汚くてとるに足らない人間だとしたら、ネズミは究極のお手本だ。」と発言しています。
夜にコソコソ悪さをする害獣のネズミを、自分自身と重ね合わせているんだそう。
(バンクシーは公共の建物に絵を描くため、警察からは違法行為を繰り返す犯罪者とされている)
ということで、ネズミ=社会的に弱い立場だったり、負け犬と言われている人々=北山さん演じる男と解釈しました。
かつてブルーハーツは「ド〜ブネ〜ズミ〜みたいに〜美しくなり〜たい〜〜」と歌っていましたが、ヒロミツキタヤマはその逆を行く。
でもメッセージとしては同じような意味合いを歌ってますね。
周囲から卑下されても自分を曲げない、真っ直ぐな生き方の美しさ。
この「灰になる前に」って、もはや北山さんの生き方そのもの・・・しんどい・・・。
まだ本題に入ってないのに体調不良になってきました。
他のキーワードについては、サクっといきます。
2、3、4つ目は皆さんご存知、HOMEでのパフォーマンスのラスト、日替わりで壁にペイントされた単語です。以上!
※「beat」は他の単語では?という意見もありますが、私は「beat」だと思ってる派!
MVの話
それでは、4つのキーワードを念頭においてMVをはじめから追っていきます。
まだ未視聴の方は、とにかくこちらを観てください。
このサムネのチョイスから素晴らしいよね。
ひとつ注意ですが、これから考察していくのはフル尺ver.なので、ネタバレを含みます。
それではいって参りましょ!
いきなり来ました。初手で完敗です。
北山さんに煙草が似合わないはずがない。
某灰になったボクサーのように、ぐったり項垂れています。(これも狙ってますか?)
ポトッと落ちる灰に、自分の未来を見ているような気持ちなんでしょうか・・・。
ちなみに、私は「灰になる=死」と解釈しています。そのまんま。
夜の路地裏や道に置かれたゴミなど、まさにネズミが生息していそうな場所。
北山ネズミ(比喩であってガチネズミでは無い)の目線から見る街は、こんな感じなんだね・・・居場所を求めて彷徨っている感じ。
キスどき?ラジオ?で「部屋のシーンと、マウスアングルのシーンで温度感が違ったら嫌だ」みたいな発言がありました。
それを受けて小部屋の中の北山さんとマウスアングルの主?は同一人物と考えています。
また一瞬カップルがキスしてるカットがありますが、「but already know 何が大事」のところで映るんですよね・・・。
はい、ここで4つ目のキーワード「LOVE」を思い出してください。
そうです、北山ネズミは、愛を大事にする男なんです・・・。
その後の「覚めたくないような夢を胸に」で映り込むアモーレの看板も、そういうことでしょうか?
教えて、北山センパイ!!!!!
砂嵐=再生できないテレビを見つめている北山さん。
壊れたテレビと自分の現状がリンクして、絶望しているような悲しい目で本当につらいです。
一体何があったのよ・・・。
「we can reburn now この先 don’t know」
この歌詞のところから大暴れ。
ありえないくらいの衝動を見せます。
歌詞の通り、生まれ変わろう(再生しよう)と必死にもがいている様子を表現しているのかな〜と。
灰になるには、まずは燃えないといけない。
この行動は「生まれ変わる(再生する)ためには、一度破壊しなければいけない」という思想から来ているのではないでしょうか。
創造と破壊ってやつ。
エヴァでやってたからなんとなく分かる。
ここらへんは書いていくと宗教とか神話が絡んできて、かなり壮大な話になってしまい、気が遠くなったのでこれくらいにしておきます。
鏡に映る自分に向かって椅子を投げつけているのが、これまた悲しい・・・。
伝家の宝刀、ペンキも登場。
私はこのペンキ達は北山さんの感情だったり、エネルギーを表しているのかなと思っています。
ここからはフル尺ver.のみにあるシーン。
よろけてペンキの入ったコップを倒し、アスファルトに落ちる。
ここでようやく小部屋から外の世界?へと繋がった!
絶望的な世界に、ちょっとだけ風穴が開いたような、そんなシーンです。
そして小部屋の外側にいる私に、小さな風穴から見つめてくる北山さん。
ウッ・・・何も出来なくてごめんな・・・。
こぼれたペンキがギターやテレビにジワジワ広がっていくのも、外の世界へ侵食していく様子の表現かと推測します。
鏡の中の自分を見て、頬にペイント。
さっきまで椅子投げつけてた鏡の中の自分と対峙。
ここ、本当に誰?っていう別人の表情でゾワ〜ッとする。
フェイスペイントは、自分を守ってくれるように祈る儀式みたいな感覚かなと思っています。
こじつけ感はありますが。
でもでも、ネックレスや指輪のパールも守護のパワーを持つ石とされているんですよね〜。
衣装に関しては、後でもう少し詳しく書きます!
灰色の世界とかよく聞きますけど、文字通りこれまで小部屋の中はどれだけペンキをぶちまけても、色の判別が出来なかった世界。
そこに光が入るとカラフルな色が見えるようになる。
この発想とナトリウムランプを使う表現方法が凄すぎる。
北山さんは天才。
色が見えるようになると、あんなに虚な目をしていた北山さんも楽しそう!
自分で壊したギター弾いちゃったりして!陽気じゃん!
そして北山さんといえばペンキの使い手。
一発撮りであんな格好良い汚れ方が出来ちゃうあたり、さすがですね。
ヨッ、ペンキ使い査定 永世名人!!!(?)
ここで「北山さん、死んだ・・・」と思いました。
どこかやり切ったような、爽やかな表情が印象的です。
生まれ変わって小部屋からの脱出に成功。
ネズミの視線から人の視線になるところ、何回観ても新鮮に感動しちゃう。
街も夜から朝になっていて、生まれ変わった高揚感でワーッと走り出しちゃうの、愛おしいよね。
誰もいなくなった部屋のカットも良い!
そして閉じられた目が開いて、ズームアウトしていく時のHIROMITSU'S EYES.
さっきも小部屋の中から北山さんに見つめられていたけど、外に出てきたら急にゼロ距離。
ここも分かっているのに毎回心臓を刺されます。
HOME初日で北山さんが書いた、2つ目のキーワード「find」
それを見た時、MVのラストは「君を見つけたよ」って意味なんだ!ってなって打ちのめされました。私は。
北山さんがずっと探し求めていた、大切にしたい愛を見つけたんだね・・・良かった・・・!
ラストシーン、渋谷の街中で異様な存在感を放ちながら立っている北山さん。
タイトルバーン!終わり!
はあ〜〜〜〜〜格好良すぎる・・・北山宏光ワールド・・・。
ここまで色々書きましたが、ぎゅっと要約すると「生まれ変わって君を見つける」っていうストーリーなのかな〜というのが私の見解です。
「beat」とは一体何なのか?
そして私も忘れかけていた、3つ目のキーワード「beat」についてですが。
歌詞の中には「乗り込むこのビートならば確実」と「heart is beating now」の2箇所登場していますね。
ここで私は前者と後者の意味は違う!と主張したい。
後者は簡単、心臓が鼓動しているって意味。
では、前者の意味は何なのか?
はじめてこの曲を聴いた時、「乗り込むこのビートならば確実」になんか違和感があって。
このビートって音楽の?拍子?乗り込む?ドユコト??と思って、ずっと考えてたんですよね。
で、散々ググった結果出てきたのがこれ。
ビート・ジェネレーション1950年代のアメリカに起こったビート運動になんらかのかかわりをもった世代(ビートニクbeatnik)の総称。ビート運動は,抑圧的で非人間的な機能をもつ社会体制と,そこに安住しようとするスクエアsquareすなわち保守的で中産階級的な価値観とに反逆し,人間性の無条件な解放のために積極的に貧困に甘んじ,原始的なコミューン生活を行おうとする一種の生活運動である。
引用:
https://www.excite.co.jp/dictionary/ency/content/ビート・ジェネレーション/
こ、こ、こ、これだーーーー!!!!!
私なりにまとめると、自分で自分の生き方を決めようぜ!を主張した社会運動てな感じです。
ビート運動の由来を調べると、「beat」という単語には「打ちのめされた」「至福」の2つの意味があるのだそう。
打ちのめされた人々が、真の幸福を求めて立ち上がる・・・それがビート運動・・・これじゃん・・・。号泣
これまた宗教の話になってしまうんですが、聖書の中にキリストが山の上で弟子に「至福の教え(The Beatitudes)」を説いたと書かれているんですよね。
北山さん、ネズミだけに留まらずキリストにもなってしまった・・・。
ここで改めて歌詞に戻ってみましょう。
「覚めたくないような夢を胸に 乗り込むこのビートならば確実」
ね???
より歌詞がスッと入って来ませんか???
衣装とヘアメイクの話
さっきちょっと出てきた衣装の話。
この件も初見でやや違和感を感じたところでした。
MVのストーリーや雰囲気からイメージするに、もっとこう・・・ラフ?ワイルド?な衣装だと思いません?
どっちかと言えば、Share Loveの玉森さんの穴だらけ衣装みたいなさ。(例えが最悪)
それがジャケットにパールのアクセサリーですっごいフォーマル。
まあジャケットの下はNAKEDなんですけども。
このあえてのチョイス、私は「いくらドブネズミと馬鹿にされても、己の気高さ・誇りを忘れずに持ってるぞ!」っていう意思表明と受け取りました。
困難に立ち向かう心を強く持ち続けるため、守護石のパールを身につけているんじゃないでしょうか。
また現在のヒッピースタイルの起源は先述のビート運動から来ていることもあり、濃いめの囲みアイシャドウやパーマは、ヒッピーからのイメージなのかなと。
黒髪の件は、後でペンキが落としやすいから?とも思いましたけど。(急に現実的)
ライブパフォーマンスの話
この際なので、ついでにHOMEの話もしていいですか?
気付いたんですけど、MVの小部屋では額縁に絵が入っていないんですよね。
あと観葉植物も枯れてる。
でもライブでのパフォーマンスの際、スクリーンに映った額縁の中には絵が入ってた!
観葉植物も倒されてはいたけど枯れてなかった!
正直、壁バーン登場北山さんのドエライ格好良さで記憶が飛んでいるんですが、メモ書きに「き はな ふうせん うみ?」という殴り書きがあったので、多分そうだったはず。
きっと外の世界で明るい未来を見つけたんだと思います。
記憶は無いですけど。
ライブでのパフォーマンスはほぼMVのままでしたが、鏡は三面鏡に変更されていました。
迷っている自分や覚悟を決めた自分など、己の中にいる人格の表現?と思います。
MVの再現ではありますが、衣装や小道具は3日間同じもので、ペンキも重なっていって。
カメラにペンキを掛ける演出もあり、ライブならではのハプニングも楽しみで毎日ワクワクして観ていました。
本当に最高しか言えない。
あ、小さいライトもありましたね!
北山さんの手によって照らされて、見ることが出来る色たち。
私にとっての光は北山さんだよ・・・。
っていうか今更ながら、あれだけ動き回りつつ歌うって凄すぎません?
灰になった後に
これにて、私が「灰になる前に」を観て思ったことは終わりです。
ごちゃごちゃ書きましたが、何も考えずただ映像の格好良さを味わうのは勿論、これだけ考察できる余白を持たせてある素晴らしいMVだな・・・。
関わった全ての人に感謝したいです。
この調子で円盤も明日発売しませんか?どうですか?(強欲)
また何か思いついたらこっそり更新するかもしれません。
一旦これでおしまい!
それでは、こんなところまで読んでもらった皆さんへ、Thank youじゃん!